パーマと毛質について (SoweSter汐留)

東京 汐留で小さな美容室の代表をさせて頂いてますSoweSter汐留 豊里です。

突然ですが、パーマが掛かりづらかったり、すぐ落ちたりする経験はありますか?

今回は、なぜパーマが掛かりづらいかについて書かせて頂きたいと思います。

 アジア人特有の直毛で硬く、太い髪はパーマ液が浸透しにくいため、パーマがかかりにくく髪の毛のキューティクルが非常に密に閉じている状態で、水分やパーマ液の吸収が悪いです。

直毛の人がパーマをかける際に苦労する主な理由は、髪の毛の構造とケラチン結合に関するもので、髪の毛が真っすぐである場合、その髪の毛はケラチンというタンパク質からできており、そのタンパク質の分子が髪の毛の軸に沿って非常に整然と並んでいてその結果、直毛は自然な形状が安定しており、それ自体が非常に抵抗力があるため変形しにくい傾向があります。

パーマ液を髪に適用する際、化学物質は髪の毛の強度のために重要な役割を果たしている二硫化結合(髪の毛のケラチン内の硫黄原子どうしを結ぶ結合)を一時的に断ち切り、髪の形状を変えることが可能になります。コイルの形で髪を巻き、パーマ液を適用すると、髪の新しい形状が設定されます。パーマの第二段階では、中和剤と呼ばれる別のケミカルを使用して、新しい位置で二硫化結合を再結合させ、変更された形状を安定させていくのですが、直毛の方や髪の毛が硬い方はその二硫化結合を断ち切るプロセスが難しくなり、髪の形状を変えるために必要な化学反応は、特に直毛で髪の毛が硬い方の髪の毛では効果が薄まります。

 髪の毛のケラチン分子間の結合は、パーマが持続するかどうかに大きく関わっており、直毛の人の場合、これらの結合は特に強く、その結果、ケミカルによって形状が変えられた後でも、元の真っすぐな状態に戻ろうとする傾向があり、パーマがかかりにくかったり、かかっても長持ちしなかったりする理由の一つです。

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