パーマの仕組み (SoweSter汐留)

東京 汐留で小さな美容室の代表をさせて頂いてますSoweSter汐留豊里です。

今回はパーマの仕組みについて書かせていただきたいと思います。

パーマのかかる仕組みは、毛髪の微細構造が密接に関係しているので、微細構造からパーマのかかる仕組みを説明します。

前回の縮毛矯正について書かせて頂きましたが、縮毛矯正やパーマの施術にはアルカリ剤を主成分とする1剤と臭素酸塩や過酸化水素を主成分とする2剤と言う薬剤が存在します。

1剤と2剤の働きをもう少し化学的にわかりやすく説明すると、毛髪の主成分はアミノ酸が集まって出来ているケラチンと呼ばれるタンパク質で形成されており毛髪内部には、コルテックスと言って毛髪の中間層部分で髪の内部を形づり、髪の毛の約90%を占める部分で髪の毛にとても大事な部位が存在するのですが、そのコルテックス内は毛髪の縦方向に沿った細長い微細繊維を形成している硬い部分とそれを取り巻くように存在する非定型の柔らかい部分に分かれておりどちらにも、シスチン結合と言ってケラチンたんぱく質特有の側鎖結合で、ケラチン主鎖から横に伸び、何本ものケラチン主鎖同士をつないでいる結合で毛髪が成り立っておりますが、パーマ剤1剤の有効成分であるチオグリコール酸やシステインは、水素を与えることで毛髪中のシスチン結合を切断し、1剤で切断されたシスチン結合は、毛髪がロッドに巻かれたり、伸ばされたりすることによって、毛髪の形状が変化して軟化という現象がおこりこの状態で2剤を作用させると構造が変化した状態でシスチン結合は再結合され硬化します。

このようなメカニズムでパーマは1剤で毛髪内のシスチン結合を還元して切断し、2剤で酸化して再結合させることでかかります。

最後にパーマの起源は、紀元前3000年と言われており、古代エジプトの貴婦人たちは、毛髪に湿った土を塗って木の枝などに巻き付け、天日で乾かし毛髪にウェーブを付けていたと言われており、2001年4月の化粧品基準の制定に伴い、化粧品(洗い流すヘアセット料)でもパーマと同じようなカールやストレートを得ることが可能となった現在まで歴史が非常に長い施術の一つです!!

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